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 以前依頼された方からまた依頼を受けました。今度はカードキャプターさくらの李小狼をやるそうで。

 CCさくら世代ドンピシャなのに恥ずかしながら未見だったので慌てて見直しました。資料も少なかったし。
 こんな業の深いアニメがNHKでやってたのかと思うとその罪深さに震えますね。なんだこりは…
 百合要素も薔薇要素も満載じゃないかたまげたなあ…。
 
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 さて、というわけで文字なしバージョン。
 剣本体は主に積層した桐材からの削りだしです。カンナやヤスリでポリポリと…。一部ディスクグラインダーも使いました。盛り上がった部分は工作用紙やエポキシパテを使って表現しています。
 桐は塗料乗りが悪く木目も浮きやすいし凹みもできやすいので、表面は不飽和ポリエステル樹脂でコーティングしています。補強にも塗装下地にもなるので重宝してます。ただ物凄く臭いので屋外作業不可避です。

 刀身は今回初の試み、竹光方式で製作しています。
 演劇における殺陣で使われる刀剣(竹光)は、樫などの硬い木材から削りだした刀身に錫箔やアルミ箔を貼りこんで金属光沢を再現しているそうです。アルミ箔をシワ無く綺麗に貼りこむのは不器用な自分には至難の業だったので、アルミテープを使用してみました。この程度の単純な形の刀身なら、かなり使える手です。
 そんじょそこらの塗料よりも遥かに綺麗な金属光沢に仕上がりますし(ってそりゃ当たり前なんですけど)、塗料ハゲの心配も無いのでこれから重宝しそうです。

 鞘のおしりから出ているタッセルも手作りです。ググるとすぐに簡単な作り方が出てきました。ありがとう情報社会!
 タッセルの上に付いている球体は発泡スチロール球に木工ボンドで下地を作りメタルブラックの塗料を塗ったものです。すごく簡単につくったのに物凄くソレっぽくなって超満足。

 鞘は薄いMDF材を鞘の形に組み合わせた上に布を巻き、そこに不飽和ポリエステル樹脂を含浸させて薄さと軽さと頑丈さを両立させようと試みました。まあまあ上手く行きました。
 そのままだと表面がボコボコのザラザラなので、2mm厚のライオンボードを巻き、その上に緑のシーチングを巻いています。金色部分はライオンボードによる再現です。
 この頃ライオンボードの扱いにやりにくさを覚えつつあるので、サンペルカだのポリAだのに手を出してみようかなと考え中です…。

 いわゆる合皮貼りに苦手意識があるので塗装による再現ですが、塗装下地はよくあるGボンド下地やジェッソ下地でなく、木工ボンドで下地を作っています。滑らかでツヤのある下地を作ることができ、ジェッソより筆致が目立たず、コストも安く、臭いも無いので初心者向けなんじゃないかなーと思います。耐水性はたぶんありません。トップコートでも吹けばなんぼかマシになるかもですが。

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 アニメを見ると李くんはこの剣と鞘を帯で身体にくくりつけているようですが、この三次元世界ではその固定方法ではとても安定して身体に取り付けることはできません。そこで金色の帯部分に布テープで輪っかを作っておきました。ここに安全ピンを刺して衣装に固定しちまえという魂胆です(ああ、なんてユーザーフレンドリーなものづくりの姿勢なんでしょう!!)。着る前にやるか人に手伝ってもらうかした方が良いと思います。ちなみにこのチェックシャツは私服です。オタクなのでチェックシャツです。ガーゼ地なので着心地良好であります。



 こっからさきはカメコ向けの余談ですが、最近ストロボ遊びに凝っています。
 掲載した二枚の写真はどちらもストロボを二灯立てて撮影しています。全体に光を行き渡らせるメインのライトとは別に、金属の光沢感を出したり輪郭にハイライトを入れて強調したりするライトをもう一灯立てるだけでかなり表現の幅が広がってとても楽しいです。今回は刀身の金属光沢にこだわったので、光沢感の演出に大いに役立ちました。もっと写真上手くなりたいなあ。
 さて、こうして二灯でいろいろ試してみると、多灯撮影は三灯が基本、という言葉の意味が心で理解出来てきます。嗚呼、もう一灯欲しい!とりあえず安いところでヒカル小町でも付け足しで買ってみようかなと考え中です。単なるストロボとして以上にあんなことやこんなことに使えそうだし…グフフ…。

 前に共用タイプのコスプレスタジオで見かけた、「ライトスタンドとアンブレラとストロボ2つずつ持ち込みおじさん」。見かけた当時は「ヤベーあんな持ち込んで何に使うんだ」と思っていましたが、いろいろストロボ遊びしてみると、むしろ「ストロボの2つも使わないで何撮るんだ」ぐらいの気持ちになってきます(傲慢でよくない傾向だ)。そのぐらいストロボで開ける世界は広い。奥が深いなあ…。